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ボイスドラマの内容
登場人物
- 妹(8歳/17歳)・・・10歳も年の離れた姉を慕っている
- 姉(18歳/27歳)・・・年の離れた妹と仲良し。結婚式直前のある日・・・
- 父(44歳/53歳)・・・なにより娘たちを愛する歴史学専攻の大学教授
Story〜「JUNE BRIDE〜妹への手紙(姉の食卓)/後編」
<シーン1/姉27歳/父53歳> | |
姉: | 愛する妹へ。 この特別な日に、私の心は感謝と慈しみの気持ちでいっぱいです。 そう、私たち2人が大好きなミモザの花言葉のように。 あなたは私の人生のなかで誰よりも尊敬し、愛する存在です。 結婚式の日に、私の心を手紙に託して、 あなたに伝えることができたら、こんなに嬉しいことはありません。 届けたい思いはこんなに溢れているのですから。 |
姉: | 愛する妹へ。 あなたが私の妹であることに感謝しています。 あなたと共に育った日々は、私の人生にとって宝物です。 私が一人暮らしを始めるとき、あなたが選んでくれたコンパクトな食卓。 |
父: | さすが私の娘(笑)。 お姉ちゃんの部屋にぴったりだ。 |
姉: | そう。小さくておひとり様にピッタリのサイズだったけど、 グラストップのローテーブルは、すごくオシャレでいつも癒されてた。 授業のあとアルバイトでクタクタになって帰った夜、 食卓に座れば、あなたの温もりを感じてた。 |
父: | 私の娘は、センスがいいなあ。 清楚で上品で、でも華やかで(笑) 黄色いミモザには、「真実の愛」という花言葉もあるんだよ。 |
姉: | あなたが父と遊びにきたとき、食卓に生けてくれる一輪挿し。 ミモザの優しい香りを飽きずにいつまでも愛でていたの。 |
父: | ベルガモットの香りは気持ちをやわらげてくれるんだ。 お姉ちゃん、お前を思い出して優しい気分になると思うよ。 |
姉: | サブライズであなたが届けてくれる茶葉は、大好きなフレーバー。 嫌なことがあった日でも、 一口、口に運べばストレスがすうっと消えていった。 思えば、私たちはいつも一緒に笑い、泣き、喧嘩して、助け合ってきたよね。 その絆があったから、どんな試練にも耐える強さを持てたんだろう。 あなたが選んだ食卓は、可愛らしくて素敵で、あなたそのものだった。 |
姉: | 愛する妹へ。 あなたが私の妹であることに誇りを感じています。 忘れないで。 あなたの優しさと強さが、いつも私を支えてくれたことを。 私は忘れない。 この日のために、あなたが真剣にインテリアを選んでくれたあの日。 大きな食卓を見て戸惑う私に、あなたがくれた言葉。 ”これからいっぱい家族が増えて、いっぱい幸せに包まれるから” ”大きな幸せを支える食卓は、大きな食卓でなきゃいけないから” 私は忘れない。 ダブルベッドを選びながら、あなたが目を輝かせて私に言った言葉。 ”いまは大きなダブルベッド。でも次は小さなベビーベッドだから” 私は忘れない。 3人がけのソファに腰かけてあなたがつぶやいた言葉。 ”このかたすみに私の場所もあるといいな” この先、人生は長い長い道のりを歩んでいくけれど・・・ あなたのいない人生なんて、私には存在しない。 あなたの選んだ恋する家具たちは、 私の人生を彩り、生きていくことを喜びに変えてくれるだろう。 |
姉: | 愛する妹へ。 あなたが妹でいてくれたことが、私の人生の宝物です。 あなたを愛する思いは、言葉では表現しきれません。 あなたは私の人生においてかけがえのない存在です。 さあ、このあとは、あなたが輝く番。 コンパクトな食卓が、大きな食卓へ進化していったように、 あなたの人生も、大きく翼を広げて羽ばたいてください。 これからも、私はいつでもあなたのそばにいます。 姉として、私は誰よりもあなたを応援するし、 誰よりも心が通い合える存在であることに変わりはありません。 結婚は新しい旅立ちですが、私たちの絆は永遠です。 席札の下にこっそりしたためたこの手紙、 あなたの心に届き、思いが伝わりますように。 |